電動キックボード 充電時間|電気代と充電のコツ【2026年版】

電動キックボードの充電時間の目安を、バッテリー容量と充電器の出力から計算する方法で解説する。36V 7.8Ahなら約4〜5時間、1回の電気代は約10円前後。電気代の計算式、バッテリーを長持ちさせる充電のコツ、やってはいけない充電もまとめた。

目次

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朝の通勤前に充電を忘れて、出発直前に残量が足りないと気づく。電動キックボードを使い始めると、こうした場面は意外に多い。36V 7.8Ahの電池と42V 2Aの充電器の組み合わせなら、充電時間は約4〜5時間、1回の電気代は約11円が試算の結果になる。充電時間は「バッテリー容量÷充電器の出力」で見積もれるので、自分の機種の数値を2つ拾えば計算できる。この記事では電動キックボードの充電時間の目安、電気代の計算例、電池を傷めにくい充電のコツ、避けるべき充電方法を整理する。交換費用や発火の詳細は別記事に譲り、日常の充電運用に絞る。

ヒント:

この記事でわかること: 充電時間の計算式と目安、1回あたりの電気代の計算例、電池を長持ちさせる充電のコツ、やってはいけない充電。


電動キックボードの充電時間は容量÷出力で決まる

充電時間の見積もりに必要な数値は2つある。電池の電力量(Wh)と、充電器の出力(W)だ。

  • 電力量(Wh)= 電圧(V)× 容量(Ah)。例: 36V × 7.8Ah = 約281Wh
  • 充電器の出力(W)= 出力電圧(V)× 出力電流(A)。例: 42V × 2A = 84W

理論上の最短時間は 281 ÷ 84 = 約3.3時間になる。実際はリチウムイオン電池の満充電付近で電流が絞られ、充電ロスも出るため、これに1〜2時間ほど足した約4〜5時間が目安だ。以下の表は同じ計算式で作った試算で、実測値ではない。

バッテリー(例)電力量充電器理論時間実際の目安
36V 7.8Ah約281Wh42V 2A(84W)約3.3時間約4〜5時間
36V 10.4Ah約374Wh42V 2A(84W)約4.5時間約5.5〜6.5時間
48V 10Ah480Wh54.6V 2A(約109W)約4.4時間約5.5〜6.5時間

メーカーが公表する充電時間は、機種ごとに前提条件が違う。購入前に取扱説明書や公式ページの数値を確認し、この表は目安として使ってほしい。


充電器の出力を変えると充電時間はどう変わるか

同じ電池でも、充電器の電流が2Aから3Aになれば、理論上の時間は3分の2になる。ただし搭載電池の仕様を超える電流の充電器は使えない。バッテリー側のBMS(保護回路)が許容する充電電流には上限がある。

充電器を買い替える、または予備を用意するときは、次の3点が搭載電池と一致するかを確認する。

  • 出力電圧: 36Vバッテリーなら満充電電圧42Vが基本。満充電電圧は機種で異なる
  • 出力電流: 取扱説明書の定格以下にそろえる
  • コネクタ形状: DC 5.5×2.1mmなど、プラグの規格を一致させる

PSEマークの有無は購入前に必ず見る。表示の確認方法はPSEマークの確認方法で解説している。PSEマークは電気用品安全法の技術基準に適合するという事業者の表示であり、機種との相性や安全性を保証するものではない。

バッテリー充電アダプター 電動自転車 リチウムバッテリー充電器 コネクタ DC 5.5×2.1mm 出力 42V 2A リチウムイオン36Vバッテリー用 AC 100〜240V、50/60Hz、電源ケーブル付き PSE認証取得 (FY-4202000)

バッテリー充電アダプター 電動自転車 リチウムバッテリー充電器 コネクタ DC 5.5×2.1mm 出力 42V 2A リチウムイオン36Vバッテリー用 AC 100〜240V、50/60Hz、電源ケーブル付き PSE認証取得 (FY-4202000)

3.9

36Vバッテリー搭載の電動キックボード向け純正互換充電器。PSE認証取得済みで国内コンセントでも安心して使える一品となっている、価格と性能のバランスを重視する人に向いている。

  • PSE認証を取得済みで、日本国内のコンセントでも安心して使用可能
  • AC100〜240V対応で、幅広い機種の電動キックボードに互換できる
  • 過充電・短絡・過電流を保護しており、満充電時は自動停止する設計
  • 充電インジケーターを備えており、充電状況を一目で確認できる、コストパフォーマンスの面でも評価しやすい

Amazon価格

¥4,190

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上の充電器は、出力42V 2A、DC 5.5×2.1mmのコネクタで、36Vバッテリー向けとして販売されている。参考価格は ¥4,190。出力が84Wなので、先ほどの36V 7.8Ahなら目安は4〜5時間だ。ただし、自分の機種の定格と一致するかは、購入前に取扱説明書で確かめる必要がある。純正品を使うのが原則で、互換品は仕様の完全一致が条件になる。

PSE表示あり

42V 2A充電器をAmazonでチェック

36V電池向けの充電器。購入前に、自分の機種の定格電圧・電流・コネクタ形状との一致を確認してください。

※価格・在庫状況は変動します。購入前にご確認ください。


充電時間が長いと感じたときの確認項目

計算より大幅に時間がかかる場合は、次の点を順に確認する。

  • 充電器のインジケーターが切り替わるまで待っているか。 多くの充電器は、赤から緑へ切り替わる時点が満充電の合図とされる。表示の意味は取扱説明書で確認する
  • コンセントや延長コードに緩みがないか。 接触不良で電流が下がると、時間が延びる
  • 気温が低くないか。 低温では充電が遅くなり、保護回路が働いて止まる場合もある
  • 電池が劣化していないか。 容量が落ちると満充電までの時間はむしろ短くなるが、航続距離が落ちる。充電時間が極端に短い、または何度も途中で止まるなら、交換を検討する時期だ

逆に、計算より極端に短い時間で満充電になる場合は、残量が多かったか、電池の容量が低下している可能性がある。どちらでもなく、発熱や異臭があれば直ちに使用を中止する。

充電時間は電池の状態を知る手がかりにもなる。毎回の充電時間と走行距離をメモしておくと、劣化の進み方を数字で追える。


電気代は1回約10円、月に20回充電しても200円台

充電の電気代は、次の式で計算できる。

電気代 = 電池の電力量(kWh)÷ 充電効率 × 電力量単価(円/kWh)

計算の前提を明示する。

  • 電力量単価: 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として示す31円/kWh(税込)。契約プランで変わるため、実際は自宅の検針票で確認してほしい
  • 充電効率: 80%と仮定する(ロスを2割見込む。実際の値は充電器と電池で異なる)
  • バッテリー: 36V 7.8Ah(約281Wh = 0.281kWh)を空から満充電にする場合

計算は 0.281 ÷ 0.8 = 約0.35kWh、これに31円をかけて約11円になる。

条件1回の電気代月20回充電
36V 7.8Ah(約281Wh)約11円約220円
36V 10.4Ah(約374Wh)約14円約290円
48V 10Ah(480Wh)約19円約370円

毎回空から満充電にする想定の最大値なので、実際はこれより下がることが多い。電気代が負担になることは少ない。それよりも、電池の劣化で将来かかる交換費用のほうが大きい。その費用感はバッテリー交換費用の記事にまとめた。

情報:

充電中の消費電力は、充電器の出力(W)以下に収まる。コンセントの差し込み口側のロスや待機電力は含めていないが、数円の差にとどまる。


充電のコツ: 電池を長持ちさせる5つの習慣

リチウムイオン電池は充放電サイクルを重ねると劣化する。寿命の目安は300〜500回程度とされ、使い方で差が出る。

  1. 残量20〜30%で充電を始める。 完全に使い切る前に充電すると、電池への負荷が小さくなるとされる
  2. 満充電で長時間放置しない。 満充電を確認したら外す。前日夜に充電して、翌朝の出発前に外す運用なら、つなぎっぱなしを避けやすい
  3. 長期間使わないときは50%前後で保管する。 満充電や空のまま数週間置くと、劣化が進みやすい
  4. 走行直後の充電は少し冷ましてから行う。 走行後は電池が温まっている。数十分置いてから充電を始める
  5. 充電する場所の温度に気を配る。 夏の車内や直射日光下、冬の屋外は避ける

冬場の低温で充電する場合は、さらに注意点が増える。冬の低温とバッテリー対策を参照してほしい。

予備の電池を持っておくと、1日に長距離を走る人は充電の待ち時間を減らせる。Xiaomi M365系の機種なら、交換用バッテリーが選択肢になる。

BMS保護ボード付き36V交換用バッテリーパック、M365電動スクーターと互換性あり、10S3P構造充電式リチウムモジュール

BMS保護ボード付き36V交換用バッテリーパック、M365電動スクーターと互換性あり、10S3P構造充電式リチウムモジュール

Xiaomi M365系電動キックボード向けの交換用36Vバッテリー。BMS保護回路内蔵で過充電・過放電を防ぐ予備電源として使える、購入時の比較検討にも役立つモデルとなっている。

  • M365系スクーターにプラグアンドプレイで交換できる設計となっている
  • BMS内蔵で過充電・過放電・短絡を多層的に保護してくれる、日常的な利用シーンでも安心して使える
  • 10S3P構造を採用しており、加速時も安定した出力を維持できる
  • UN38.3輸送試験・PSE準拠フレームワークに対応した安心の設計

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¥8,960

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M365系向けの交換用36Vバッテリーで、BMS内蔵をうたっている。参考価格は ¥8,960。機種の互換性、PSEマークの表示、保証の有無は購入前に必ず確認してほしい。1日の走行距離の目安は、メーカー公称値と実測の違いを扱った航続距離の実測比較が参考になる。


やってはいけない充電

要確認:

バッテリーの取り扱いを誤ると、発火・破裂につながるおそれがある。純正または仕様が完全に一致する充電器を使う、充電中は目の届く場所に置き、就寝中や外出中は充電しない、パックが膨らんだら使用を中止する。この3点は必ず守ってほしい。容量によっては航空機への持ち込みが制限される。

次の行為は避ける。

  • 電圧や電流が合わない充電器を使う。 過充電や発熱の原因になる。コネクタが物理的に刺さっても、仕様が合うとは限らない
  • PSEマークのない安価な充電器を使う。 マークの有無は事実として確認できる。マークがあっても、機種との適合は別に確認が要る
  • 充電中の電池を布団や布の下に置く。 熱がこもる
  • 膨張・変形・異臭・変色が出た電池を充電する。 発生した時点で使用を中止し、販売店やメーカーに相談する
  • 水濡れ後すぐに充電する。 端子が乾くまで待ち、異常があれば使用を避ける
  • 延長コードのタコ足配線で複数台を同時に充電する。 コンセントの容量を超えるおそれがある

発火事例の傾向と対処はバッテリー発火の安全ガイドで扱っている。


まとめ

充電時間は「バッテリー容量(Wh)÷ 充電器の出力(W)」に1〜2時間を足して見積もる。36V 7.8Ahと42V 2Aの組み合わせなら、目安は約4〜5時間になる。電気代は1回約11円で、月に20回充電しても約220円だ(31円/kWh、充電効率80%と仮定した試算)。

日常の運用では、残量20〜30%で充電し、満充電後は外し、長期保管は50%前後にする。充電器は純正を基本とし、互換品は電圧・電流・コネクタ・PSE表示を確認してから選ぶ。

PSE表示あり

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36Vバッテリー向けの42V 2A充電器。購入前に、自分の機種の定格電圧・電流・コネクタ形状と一致するか必ず確認してください。

※価格・在庫状況は変動します。購入前にご確認ください。